ノンホモ牛乳、低温殺菌牛乳とは?本当に飲むべき牛乳は何?

ノンホモ牛乳、低温殺菌乳などスーパーで見たことはありませんか?

牛乳が体に悪いという理由については前回の記事で書きましたね。

牛乳が体に悪いという理由
・実際にはカルシウムはあまり取れない。
・日本人はそもそも乳製品に弱い。
・アレルギーのリスクがある。
・骨粗鬆症のリスクがある。
・前立腺がんや卵巣がんのリスクが約1.5倍あると言われている。
・牛さんの飼育環境・飼料(エサ)の問題がある。

詳しくは【牛乳は体に悪いって本当?その理由を解説します。】をご覧下さい。

牛乳は結論として体に悪いのはお分かりいただけたかと思います。

しかし、牛乳がなくてはならないって人いると思うんです。
私もそう。コーヒーにミルクは必須の人間なんです。

他にも料理に牛乳を使う人、グラノーラに牛乳をかけるなど、
あまり取りたくないけどどうしても必要って人はいると思います。

そんな人にはノンホモ牛乳×低温殺菌牛乳で遺伝子組み換え飼料不使用の牛乳がおすすめです!

ではどういった牛乳なのか?解説します。

目次

ノンホモ牛乳とは?

ノンホモとは「ホモジナイズをしていない」という意味になります。

ホモジナイズとは、牛乳に圧力をかけて生乳に含まれる脂肪球を砕いて小さく均質にする工程のこと。

簡単に言いますと、牛乳に含まれる脂肪球を均一化することで脂肪が分離するのを防ぐので牛乳が初めから終わりまで同じ味(品質)で楽しめるという利点があります。

ノンホモ牛乳はそのままにしておくと脂肪が分離するため、表面にクリーム層が出来てしまいます。
これは軽く振ることで拡散して問題なく飲むことが出来ます。

ホモジナイズをするメリットからお話しましょう。

1.脂肪球を砕いて均一化する事で、品質が安定化した牛乳になる。
2.品質が安定化しているので、加工がしやすい(アイスクリームなど)。
3.ホモジナイズを行うと、工場での高温殺菌などの熱処理が円滑に進めることができる。
つまり、日本の牛乳のほとんどをしめる高温殺菌牛乳の大量生産ができます。

よく考えてみて下さい。
メリットは消費者よりも企業に利点が多いのがわかるかと思います。
消費者のメリットは安く買えるってところです(そんな牛乳はおすすめしませんが…)

筆者としては味はノンホモ牛乳のほうが圧倒的に美味しいと思います。

デメリットを強調するならば以下の点が挙げられます。

脂肪球を壊すため、脂肪の膜に保護されていたタンパク質などが急速に体内に取り込まれ、お腹を下したり、アレルギーの原因になることがある(ホモジナイズすると吸収されやすくなる)。

結論を言うとできるだけ自然な味に近い、ゆっくりと吸収されるノンホモ牛乳が良いですね。

低温殺菌牛乳とは?

低温殺菌牛乳とは生乳を出来るだけ自然な形(風味・味・栄養など)で牛乳として届けるために低温殺菌(パスチャリゼーション)した牛乳のことです。現在、市場で売られている牛乳のほとんどは高温殺菌された牛乳です。

ではそれぞれの違いからご説明しましょう。

低温殺菌牛乳:63℃ で30分間殺菌処理をしたもの
低温のためたんぱく質変性が起きにくく、自然な味(甘み)が楽しめる
・菌を完全に殺菌できないので良い菌を残すことが出来る(悪い菌が残る場合がある)。
そのため、生乳の質が重要となり、生産者・企業の努力が必要となる。
高温短時間殺菌牛乳:72℃~75℃で15秒間加熱したもの
・高温とは書いていますが、低温殺菌牛乳と熱変性は同程度と言われています。
低温殺菌をより短時間で牛乳にするために考えられた方法です。

超高温殺菌牛乳120~150℃の高温で、1~3秒間という短時間で殺菌したもの
・日本での生乳殺菌方法のほとんどをしめています。短時間で牛乳が作れるメリットはありますが、良い細菌や微生物を死滅させ、タンパク質の熱変性を引き起こし、アレルギーの原因となる事や自然な風味が落ちてしまうというデメリットもあります。

企業側としては前項で説明した、ホモジナイズした牛乳を超高温殺菌したほうが生産性があがり、コストを抑えることで消費者に安く提供することが出来ます。

熱変性などまったく気にならない人たちはそれでもいいと思います。むしろ、消費者側としても安く購入できるのでメリットに感じ事も多いでしょう。

低温殺菌牛乳は生乳そのものの品質にも左右されるので、企業側としては努力が必要ですね。

本当に買うべき牛乳はノンホモで低温殺菌処理されたもの!

以上、ここまでの内容を踏まえておすすめしたいのが、

ノンホモジナイズ×低温殺菌牛乳(または高温短時間殺菌牛乳)となります。

どちらかではダメなんです。
例えば、低温殺菌牛乳ではあるけどホモジナイズしてしまった牛乳。

ホモジナイズするとご説明したように、脂肪球が壊されることで酵素が外に飛び出します。
その酵素は低温殺菌では消失しないと言われています。
この酵素は血管系の病期(心筋梗塞や脳梗塞)の原因になるとも言われており、注意が必要です。

一般的な牛乳(ホモジナイズ×超高温殺菌牛乳)は言うまでもなく体への影響が大きいので避けたいです。
(詳しくは【牛乳は体に悪いって本当?その理由を解説します。】をご覧下さい。)

よって、どうしても牛乳が必要!って方はノンホモで低温殺菌のものを選ぶと良いです。

さらに言うならば牛さんの飼育環境や飼料にこだわっているものが選べると理想です。

ノンホモ×低温殺菌牛乳のデメリットも紹介

ノンホモ低温殺菌牛乳のデメリットにも触れておきましょう。

ノンホモ低温殺菌牛乳のデメリット
・消費期限が短い
・価格が割高

それぞれについて解説します。

ノンホモ低温殺菌牛乳は消費期限が短い

これは低温殺菌においての問題です。
低温処理であるがゆえ、すべての細菌を死滅されることは難しいです。

当然のことながら細菌の数は食品衛生法上の基準を設けていて、原料乳の細菌数は400万/ml以下、牛乳の細菌数は5万/ml以下とされています。

よって低温殺菌では完全に細菌を死滅させることができないため、消費期限は短くなります。

ノンホモ低温殺菌牛乳は価格が割高

生産効率が悪いこと、生産コストが高い事などで、一般に流通するには企業努力が必要で、販売価格は一般の牛乳よりも割高になることが多いです。

また、ノンホモ低温殺菌牛乳を扱っている企業は牛の飼料にもこだわっている(NON-GMO飼料)ところが多く、コストがあがるのは当然です。
ですから、どうしても価格は割高になってしまいますね。

NON-GMOとは
遺伝子組み換え作物(GMO)ではないもの
*今の日本においては遺伝子組み換え作物が原料の飼料が増えています。

おすすめの牛乳まとめ

ここまでノンホモ牛乳、低温殺菌牛乳について解説してきました。
最近はスーパーでも購入できる場合も多いようですね。

近くで買えないって人は思い切って宅配サービスの利用という手があります。

人気なのは【らでぃっしゅぼーや】ですね。

らでいっしゅぼーやとはいわゆる宅配サービスで、30年以上の実績があります。

内容は有機や低農薬野菜の宅配、添加物のない加工・水産品の宅配など商品の数はピカイチです。
ノンホモ低温殺菌牛乳も取り扱っており、習慣的に牛乳を購入するのであれば便利なサービスです。

ご興味があれば下記を参照されて下さいね。

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この記事を書いた人

本業は医療技術系の業務。子供が生まれたのをきっかけに食の安全について考える事が多くなり、オーガニックへの興味を持つようになる。そして食の安全や体にとってやさしい生活が出来るような情報を発信すべく、「ゆったりオーガニックライフ」を開設。読者にとって有益な情報が発信できるよう日々記事を執筆中。

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